日刊労働通信社 | 女性候補がいい

女性候補がいい

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毎日に「都知事選に照準」「猪瀬氏辞職へ」「候補者選定急ぐ」が書かれている。
 
「東京都の猪瀬直樹知事が辞職する意向を固めたことで、与野党は来年2月にも行われる出直し東京都知事選に向けて、候補者調整に入った。米軍普天間飛行場の移設が争点になる来年1月19日の沖縄県名護市長選や同4月の消費増税の時期と重ならないよう、与党内では『1月23日告示、2月9日投開票』との日程案も浮上。特定秘密保護法成立後の大型選挙で、安倍政権の行方も占う首都決戦になるだけに、与野党とも必勝を期して候補者選定を急ぐ。
 
安倍晋三首相は18日夜、首相公邸で2020年夏季東京五輪招致の慰労会を開いた。森喜朗元首相や麻生太郎副総理兼財務相、下村博文文部科学相らが出席。招致活動の『主役』だったはずの猪瀬氏の姿はない。出席者からは『国際社会に日本や東京が恥ずかしくない対応を取るべきだ』として、猪瀬氏の早期辞職を求める意見が相次いだという。
 
政府・与党は激戦必至の1月の名護市長選に力を集中するため、『都知事選は2月初旬以降』(党幹部)と望んできた。しかし、猪瀬氏の去就が定まらなかったため、都議会が百条委員会を設置するのを機に、辞職を迫る姿勢に転じた。首相や高村正彦副総裁ら政府・与党幹部が18日、一斉に猪瀬氏に事実上の辞職要求を突きつけ、辞職への流れを確定させた。
与党は都知事選の候補者選定について『年内には決めないといけない』(幹部)と加速させる方針だ。東京五輪を成功させるためにも、猪瀬氏の金銭授受問題で傷ついた都のイメージ回復を図る必要があるため、首相は『女性候補がいい」と周辺に漏らしているという。自民党都連内では、現職の衆参国会議員の出馬を推す声も出ている。
ただ、現職の選挙区選出の国会議員が来年3月15日までに知事選出馬のために議員辞職した場合、同年4月27日に補選が行われる。消費税率8%への引き上げ直後の国政選挙では有権者から増税批判を一気に浴びるおそれがあり、与党内では『補選を伴うようなことはすべきでない』として、現職議員は避けるべきだとの指摘もある。
一方、国会で自民党の『1強多弱』状況が強まるなか、野党各党も首都決戦で反転攻勢のきっかけをつかもうと腐心している。民主党の大畠章宏幹事長は18日、党本部で記者団に対し都知事選の対応について『最適な対応の心構えをしなければならない。よく関係者と話をしたい』と表明。みんなの党の渡辺喜美代表も『立てたい人はいるが本人がなかなかOKしない。意中の人がいる』と述べ、候補者擁立を目指す考えを示した」。
 
与党が都知事選の候補者調整に入ったが、安倍首相の意向は、「女性候補がいい」である。
東京五輪を成功させるために、猪瀬氏の金銭授受問題で傷ついた都のイメージ回復を図るために、である。女性候補を軸に調整が加速する。
問題は、女性候補の改革度である。東京都は、2020年の東京五論を目指して、丸ごと国家戦略特区となるからである。安倍首相と一体で、岩盤規制撤廃を主導すべきだからである。現段階で、女性候補は3人いるか、改革度から見れば、丸川珠代参院議員になるが。
  
編集 持田哲也

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