日刊労働通信社 | アべノミクスを破壊する消費税増税

アべノミクスを破壊する消費税増税

コラム

東京の社説に「増税が壊す? アベノミクス」が書かれている。

社説の結語である「経済成長は可能です。ただし、そのためには正しい経済政策が不可欠です。
消費増税に前のめりになれば、これまでのアベノミクスを破壊してしまいます。ここは緒に就い
た規制改革を進めて、企業が元気になる環境づくりに全力を挙げる。景気回復の恩恵を、みんな
が実感するまで」は、正論である。

4~6月期の国内総生産(GDP)が年率6・8%減というマイナス成長になったが、4月から
の消費増税の影響故である。

問題は、7~9月期のGDPがV字回復できるのか、である。GDPの約6割を占める個人消費
が、実質賃金のマイナスによって、V字回復が望めず、GDPのV字回復は不可能なのである。
景気腰折れの危機に直面している。消費税再増税はとんでもないとなる。アベノミクスを破壊す
るからである。政府は今のとこと「落ち込みは想定内」としているが、財務省主導の誤った見方
である。「想定外」を認めたくないのである。再増税ができなくなるからである。ここは、安倍
首相の決断によって、政府として「想定外」を認め、消費税再増税を先送りすべきである。

編集 持田哲也

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