政治
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皆さま、新年あけましておめでとうございます。
本日は、林官房長官、各党代表者の皆さま、経団連・小路副会長をはじめ多くの皆さまにご臨席を賜りました。誠にありがとうございます。
昨年は、元日に能登半島地震が発生したことを受けて、新年交歓会から新年互礼会として開催いたしました。今年は、穏やかなお正月を迎えており、1年を通して、大きな災厄が無いことを祈念しております。
そして、元日の大地震と秋には集中豪雨の被害も受けた能登半島。一刻も早く復旧・復興が実現し、被災地の皆様が安らかな生活を送ることができるよう年頭にあたり心から期待したいと思います。政府、経済界、労働界の皆様の引き続きのご努力をお願いいたします。連合としても引き続き、被災地に寄り添って参ります。
さて、今年は、いくつかの節目の一年となります。
一つ目は、気候変動に関連して、地球温暖化問題が国際的に注目されるきっかけとなった「フィラハ会議」から40年、そして、京都議定書の発効から20年になります。
昨年を振り返りますと、とにかく暑い夏と、秋を感じる間もなく冬が来た、という印象が強く残っているのではないでしょうか。四季の移ろいがはっきりせず、夏と冬だけの二季になってしまうのではないかと心配する声も耳にすることがあります。
持続可能な社会、私たちの生活や文化を守る上でも、気候変動問題への対応は重大な課題です。
二つ目は、阪神・淡路大震災から30年です。
1995年1月17日5時46分。30年が経過したとしても、この災害を忘れることはありません。会場にも、直接、災害を経験された方もおられると思います。
138万人のボランティアが活動し、日本における本格的なボランティア活動が始まり、ボランティア元年とも呼ばれました。2011年の東日本大震災では550万人、2015年の熊本地震では11万人、そして、能登半島地震では16万人のボランティアが被災地のために活動しました。
一人ひとりにできることには限りがあるかもしれませんが、これまでのボランティアの活動は、「力を合わせる」ことで大きな力になることを証明し続けています。連帯や共助は、労働運動の根幹です。付け加えるならば、労働運動には「心合わせ」という言葉もあります。
今年も幾多の課題が待ち受けているものと思いますが、「力合わせ」「心合わせ」によって乗り越えて行きましょう。
三つ目は、男女雇用機会均等法の制定から40年です。
ジェンダーを巡る環境は、法律をはじめ、少しずつ前進してきました。しかし、文化や慣習、とりわけ性別役割分業意識は、依然として根強く残っています。その結果、法制定から40年が経過してもなお、日本のジェンダーギャップ指数は、昨年時点で146カ国中118位です。特に、政治・経済分野において圧倒的に低位にあります。
人口減少とか労働力不足とか、そのような経済的・政治的利害の延長線上でのみ改善を語るのではなく、この世に生を受けた一人ひとりの人間として、あるいは皆さんの家族や友人や大切な人など、一人ひとりの人権を尊重する観点でも、この課題に向き合う一年にいたしましょう。
最後の節目は、戦後80年であるということです。
昨年末、日本被団協がノーベル平和賞を受賞しました。代表委員の田中熙巳さんの受賞スピーチは、淡々とした口調の中に、70年におよぶ運動に裏付けられた鬼気迫る静かな感情が込められ、世界中に届けらました。
その前段で、ノルウェー・ノーベル委員会のヨルゲン・ワトネ・フリドネス委員長は、その挨拶の中で次のような言葉を述べました。
「記憶は私たちを心の檻の中に閉じ込め、前に進むことを阻むこともできます。他方で、記憶が新たな人生への契機をもたらすこともあります。忘却という誘惑から私たちを守り、同時に苦難に見舞われた人々に敬意を表する手段にもなり得ます。」
先の大戦から、およそ人の一生と同じくらいの時間が流れ、記憶が少しずつ風化しつつある中で、再び過ちを起こさぬためにも、「忘却から私たちを守る」取り組みを、そして、「苦難に見舞われた人々に敬意を表す」取り組みを、この節目の一年にしっかりと取り組みたいと思います。
むすびに、環境も、ボランティアも、ジェンダー平等も、そして平和も、すべては人材を育むことに行きつくのではないでしょうか。
昭和100年となる今年、「百年の計は人を植うるにあり」との教えに思いをいたし、次の100年を見据えてその一歩を踏み出して参りましょう。
本年も連合に対する一層のご支援をお願いし、皆さまのますますのご健勝とご活躍を祈念いたしまして年頭のご挨拶といたします。本日は誠にありがとうございます。ともに頑張りましょう!
2025/01/08 11:54
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令和七年の新春を迎え、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。本年も何とぞよろしくお願い申し上げます。厚生労働大臣に就任し、約三か月が経ちました。この間、国民の皆様の安全・安心の確保に万全を期すことにより経済活動の安定に資するよう努力してまいりました。引き続き、私自身が先頭に立ち、厚生労働省一体となって様々な課題に全力で取り組んでまいります。
(災害への対応)
昨年一月の能登半島地震の発生から一年となります。その後の大雨なども含め、改めましてお亡くなりになられた方々にお悔やみを申し上げますとともに、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。被災された皆様が一日も早く安全・安心な生活を取り戻すことができるよう、雇用対策や被災者の見守り、心のケア等に引き続き全力で取り組んでまいります。また、近年様々な災害が全国各地で発生している中、自然災害から国民生活を守ることができるよう、保健・医療・福祉の体制や支援の強化等に取り組みます。
(医療介護分野の賃金対応等)
足元の人材確保への対応として、令和六年度報酬改定において講じた医療・介護・障害福祉分野の職員の処遇を改善するための措置を確実に届け、現場で働いている方々にその効果を実感いただけるようにしていくとともに、更なる賃上げを図るための支援を行ってまいります。
また、介護分野については、ICT等を活用した生産性向上の取組を強力に推進し、サービスの質の向上や職場環境改善を図るとともに、訪問介護の提供体制の確保や、介護人材の確保・育成・定着に向けた取組を支援してまいります。
(持続的な賃上げ)
持続的・構造的な賃上げを実現するため、引き続き、三位一体の労働市場改革を進めつつ、最低賃金については、二〇二〇年代に全国平均千五百円という高い目標に向かって、たゆまぬ努力を続けます。中小企業等が賃上げしやすい環境整備に向け、関係省庁と連携し、生産性向上支援や価格転嫁対策の徹底等に取り組んでまいります。
2025/01/03 22:45
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令和6年1月5日、岸田総理は、都内で開催された連合2024新年互礼会に出席しました。
「ご紹介にあずかりました。内閣総理大臣の岸田文雄でございます。本日、連合の新年互例会開催に当たりまして一言御挨拶を申し上げさせていただきます。
まずは1月1日、最大震度7の令和6年能登半島地震が発生をいたしました。亡くなられた方々にお悔やみを申し上げるとともに、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げたいと存じます。
まずは、震災対応に万全を期すため、政府の総力を挙げて取り組んでおります。多数の避難者がおられ、避難の長期化も懸念される中、被災者の生活と生業(なりわい)をしっかり支えていく。こうした息の長い取組を続けてまいります。そして、日本経済に目を向けるとき、この令和6年は極めて重要な1年になると考えています。我が国経済は30年余り続いたコストカット型経済から、所得増と成長の好循環による新たな経済へ移行する大きなチャンスを迎えています。
このチャンスをつかみ取るための本丸。これは、物価上昇を上回る賃上げの実現であると考えています。
昨年の賃上げは、連合の皆様を初めとする労使の真摯な交渉の結果、30年ぶりの高水準となりました。
昨年11月には吉野会長にも御出席をいただき、この政労使の意見交換の場を開催させていただきましたが、私から直接経済界に対しまして、足下の物価動向を踏まえ、今年の春闘に向け、その昨年を上回る水準の賃上げの協力、これをお願いしたところであります。
そして、その実現に向けて政策を総動員してまいります。率先して、政府による公的賃上げを行うべく、来年度予算において最大限の対応を図ってまいります。医療・介護・障害福祉のいわゆるトリプル改定においても、賃上げという観点を重視した、この仕組みをしっかりと用意をさせていただきました。
また、税制改正においても、賃上げ促進税制を強化し、赤字中小企業でも利用できる繰越控除を創設をいたします。また、このことによって制度の対象となり得る企業は、中小企業全体の8割となります。裾野の広い賃上げにつなげていきたいと考えておりますし、昨年11月に公表いたしました、この労務費の適切な転嫁のための価格交渉に関する指針、これも強力なツールになると確信をしております。こうした賃上げとの相乗効果という観点から、所得税住民税の定額減税を今年6月から実施をしていきます。この恩恵を十分に受けられない所得水準の方々にも、補足的な給付、これを用意してまいります。
今年の夏の段階で、賃上げとこれらの措置、これを合わせることによりまして、可処分所得の伸びを物価上昇を上回る水準に確実に持っていきたいと考えております。同時に前例のない思い切った投資減税また、中小企業の省人化、省エネ投資の支援など、この前向きな投資を中心に、賃上げの原資となる企業の稼ぐ力、これを強化してまいりたいと考えています。それとあわせて、少子化対策においても児童手当の抜本的拡充、高等教育の負担軽減を初め、若い世代の所得向上、これを支援してまいります。長く続いたデフレからの完全脱却を果たし、成果を形にして国民の皆さんに実感していただく。こういった一年にしたいと考えております。
しかし、そのためにも政治の信頼が大事であります。自民党の政治資金において、国民の皆さんから厳しい目が注がれている。このことを真剣に受け止め、お詫びを申し上げるとともに、私自身、先頭に立って政治の信頼回復に努めていきたいと考えております。引き続き連合の皆様方には、御理解と御協力を心からお願い申し上げる次第でございます。
終わりに、今年1年が関係者の皆様方にとって実りある1年になりますことを、改めて心からお祈り申し上げて、今日の新年互例会に当たりましての御挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。ありがとうございました。」
2024/01/06 11:40
政治
明けましておめでとうございます。内閣総理大臣の岸田文雄です
本年のは、「」です。十干の始まりである「甲」と、力強く天に
昇る「辰」が合わさる年となります。字のごとく、新たな気持ちで山積する課
題に立ち向かい、 内外の様々な分野で、日本を力強く発展させて
いく年にしたいと思います。
経済では、賃上げ、設備投資、株価などいずれも『30年ぶり』
の高い水準となり ました。バブル崩壊から30年がたちますが
、今年は、日本経済を覆っていたデフレ 心理とコストカットの縮
み志向から完全に脱却する年にしたいと思います。
まずは足元の物価高から国民生活を守り、「物価上昇を上回る賃
上げ」を必ず達成 しなければなりません。経済界には、今年の春
闘で「昨年を上回る賃上げ」をお願いし、賃上げ促進税制を中小企
業にも使いやすい形で強化します。そして、賃上げとの相乗 効果
を狙い、所得税・住民税の定額減税も6月に実施します。
官民が連携して、「賃金が上がり、可処分所得が増えるというの
は、こういうこと なんだ」という「実感」を皆さんに持ってい
ただく必要があります。一人一人の「実感」が積み重なって初めて
、社会全体の「マインド」を変えていきます。
物価上昇を乗り越える賃上げ、グリーンやデジタルの攻めの設備
投資、会社の枠を 超えた労働移動、企業の活発な新陳代謝。人・
モノ・金がしっかりと動き出し、熱量の高い新しい経済ステージに
向けて政策を総動員します。
外交においては、本年は、「緊迫の一年」となります。ウクライ
ナ侵略、イスラエル・パレスチナ情勢など国際情勢は予断を許しま
せん。また、今年は米国大統領選はじめ、アジア、欧州などでも重
要な国政選挙が行われる年でもあります。外交力を駆使して 難局
を乗り越え、日本ならではのリーダシップを発揮していくことが求
められており、本年も首脳外交を積極的に展開していく覚悟です。
また、ロシア・北朝鮮の連携など複雑化する東アジアの安保環境
の中にあっても、 国民の安全、我が国の領土・領海・領空を断固
として守り抜きます。
他にも、人口減少社会への対応、憲法改正など重要課題が山積し
ています。政策の 推進に当たっては、政治の安定が必要です。自
民党の政策集団の政治資金問題にも、 先頭に立って国民の信頼回
復に全力を尽くす決意です。
今まさに、我が国は大きな変化の時代を迎えています。しかし振
り返れば、明治維新、戦後復興、高度成長期など、日本は大きな変
化の時代に、その流れをつかみ、「変化を力」にしてきました。令
和の時代にもう一度、経済でも、社会でも、外交関係でも、 「
変化を力に」して、「明日は今日より良くなる」と国民の皆様が信
じられる時代を 実現します。
国民の皆様の一層の御理解、御協力をお願いするとともに、本年
が皆様方にとって 良き年となりますよう、御健勝と御多幸を心よ
りお祈り申し上げます。
内閣総理大臣 岸田文雄
2024/01/01 20:45
政治
ベトナム社会主義共和国のヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席は、夫人と共に公式実務訪問賓客として訪日、27日から30日までの期間、日本の主要な政治指導者たちと会談しました。
この訪問は、両国間の強固な関係をさらに深める重要な機会となりました。
国家主席夫妻は、日本に到着し、天皇陛下と御会見しました。
その後、岸田総理大臣とも会談を行い、日越関係の強化について話し合いました。
この二国間の会談は、経済、文化、教育、安全保障など、多岐にわたる分野での協力を促進するための重要なプラットフォームとなりました。
特に注目されたのは、29日に実施された国会での演説です。
ヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席は、日本の議会において、両国間の友好関係の重要性と、今後の協力の可能性について述べました。彼の演説は、日越関係をさらに推進するためのビジョンを示すものであり、日本側からも高く評価されました。
この訪問は、日本とベトナムの間の経済的および文化的な結びつきを強化するための基盤となり、両国の将来に向けた新たな道を開くことが期待されています。
ヴォー・ヴァン・トゥオン国家主席の訪問は、アジア地域における安定と繁栄への共通の願いを象徴しているとも言えます。
この訪問は、両国の長い友情と相互理解に基づくものであり、今後も継続的な交流と協力を通じて、より強固な関係を築くことが期待されます。
2023/11/30 18:18
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