日刊労働通信社 | 鹿児島2区補選にみる与野党の力関係

鹿児島2区補選にみる与野党の力関係

コラム 社会

 
産経に「政治とカネ、原発争点」「衆院鹿児島2区補選、15日告示」が書かれている。
 
「徳州会グループの選挙違反事件を受けた徳田毅氏=自民離党=の辞職に伴う衆院鹿児島2区補欠選挙が15日、告示される。告示直前の週末となった12日は自民党の石破茂幹事長、民主党の海江田万里代表がそれぞれ現地入りし、前哨戦を展開。補選は安倍晋三政権の経済対策に加え、補選の原因となった『政治とカネ』などが争点になりそうだ。27日に投開票される。
 
石破氏はこの日、奄美大島を回って、『次の時代に借金を残してはならない』などと訴え、社会保障制度を維持するための消費税増税に理解を求めた。安倍首相(党総裁)も19日に現地に入る方向で調整している。
 
もともと鹿児島2区は自民党が強固な地盤を誇る選挙区だが、今回は焦りを募らせている。事件の影響で、徳田氏の支持組織が『非常に動きづらい』(選対幹部)状況になっているからだ。増税に伴う逆風をかわすとともに、『政治とカネ』の争点化は避けたいのが本音だ。
これに対し、海江田氏は鹿児島市で『カネまみれの自民党だ。金権政治が行われたのは恥ずかしい』と批判。さらに、安倍政権の経済政策なども攻撃し、支持拡大を狙う。民主党と日本維新の会、結いの党、生活の党は『<政治とカネ>問題に終止符を打つ』を旗印に共闘している。
 
だが、政策面での足並みはバラバラだ。民主と維新は消費税増税容認だが、結いと生活は反対しており、『政治とカネ』でしか一致できないのが実態といえる。鹿児島2区は再稼働が焦点となっている川内原発に近接し、原発政策も争点になりそうだ。しかし、野党4党の間では原発政策に温度差があり、自民党との対立軸を明確に打ち出せていない」。
 
衆院鹿児島2区補選が15日、告示されるが、自民党候補の圧勝となる。自民党支持基盤が強固であり、「政治とカネ」「原発」が争点になっていないからである。内閣支持率60%前後、自民党支持率40%がストレートに反映されての圧勝である
 
編集 持田哲也

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